
『地下水道』(57)、『灰とダイヤモンド』(58)で知られるポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督が、20世紀を代表する偉大な人道主義者・コルチャックの半生を描いた名作が、戦後80年を記念してリバイバル公開。道端に無造作に転がる死体、ゲットーの劣悪な環境、パンひとつさえ手に入れられない飢餓の苦しみ。人間の尊厳をことごとく奪われていく中で、それでも子どもたちが生きるために全身全霊を傾けるコルチャックの姿は、安易な同情を超えた深い感動を呼び起こす。1990年の第43回カンヌ国際映画祭で上映された際、観客は一斉に立ちあがって万雷の拍手で賞賛の念を表明、ワイダ本人が「持てる才能と技能のすべてを『コルチャック先生』に注ぎ込んだ」と語っている通り、渾身の一本となった。脚本は『人間の境界』(23)などで知られる女性監督、アグネシュカ・ホラント。
1936年、ポーランド。子ども向けラジオ番組のホスト役として人気を集めていた小児科医コルチャックは、ある日突然、番組の打ち切りを告げられる。ナチスドイツの影が忍びよる中、ユダヤ人児童のための孤児院を設立し、自身もユダヤ系であるコルチャックを起用し続けることを上層部が危ぶんだ結果だった。やがて第二次世界大戦が勃発、ワルシャワはドイツ軍に占領され、200人におよぶ子どもたちを養うコルチャックの孤児院もゲットーに移設される。常に死と隣り合わせの日々に耐え、なんとか子どもたちを守るコルチャックだが、ユダヤ人の強制収容所送りが開始され…。
公開日 | 地 域 | 劇場名 |
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北海道 | ||
8月16日 | 札幌市 | シアターキノ |
東 北 | ||
近日公開 | 仙台市 | フォーラム仙台 |
近日公開 | 福島市 | フォーラム福島 |
関 東 | ||
6月13日 | 渋谷区 | YEBISU GARDEN CINEMA |
6月13日 | 杉並区 | morc阿佐ヶ谷 |
6月28日 | 横浜市 | シネマ・ジャック&ベティ |
7月11日 | 厚木市 | あつぎのえいがかんkiki |
近日公開 | 高崎市 | シネマテークたかさき |
中部・北陸 | ||
近日公開 | 名古屋市 | ナゴヤキネマ・ノイ |
近日公開 | 金沢市 | シネモンド |
関 西 | ||
7月26日 | 大阪市 | 第七藝術劇場 |
7月25日 | 京都市 | 京都シネマ |
7月26日 | 神戸市 | cinema KOBE |
中国・四国 | ||
近日公開 | 広島市 | 横川シネマ |
九州・沖縄 | ||
近日公開 | 福岡市 | KBCシネマ |
近日公開 | 熊本市 | Denkikan |
近日公開 | 鹿児島市 | ガーデンズシネマ |
近日公開 | 那覇市 | 桜坂劇場 |